消費者金融で借り入れある場合の住宅ローンの審査への影響

消費者金融を利用しているまたはこれから利用する方の不安の一つとして、「消費者金融での借り入れがあると住宅ローンの審査が通らなくなる」というものがあります。

インターネットネットで消費者金融と住宅ローンの審査への影響を色々と調べてみても「昔と違って消費者金融のイメージも明るくなってきたので、消費者金融での借り入れがあっても住宅ローンの審査に通る」だったり「今でも実際の住宅審査は厳しい」だったり、見るサイトによって情報がバラバラで何を信用していいのかがわからないですよね。

そこで、消費者金融の借り入れと住宅ローンの借入時の審査への影響についてまとめてみました。

消費者金融でお金を借りていると住宅ローンが組めないとされる理由

まず、住宅ローンを扱っている銀行などの金融機関目線で考えてみることにしましょう。銀行などの金融機関がなぜ住宅ローンを販売するのかというところから考えてみましょう。

銀行などの金融機関は住宅ローンを融資、大きなお金を一旦肩代わりする形になります。その肩代わりしたお金を、貸し出した人に定期的に返済してもらいます。その時にいくらかの金利を付けており、その金利が銀行側の利益分になっています。

当然のことですが、銀行が最も恐れていることは、貸し出したお金がきちんと返済をされないということです。
特に住宅ローンは巨額のお金を肩代わりしており、プラスの利息分も取れなくなってしまったとなると銀行にとっては大きなマイナスです。そのため将来そうした返済できない状態にならないように、銀行などの金融機関では事前にローンの審査があります。
事前に審査をすることで「申込者にはローンの返済能力があるのか?」という部分を確認するわけです。
つまり、返済能力のない人に住宅ローンを販売したら自分たちが損をしてしまうことを考えると単純明快な話です。

住宅ローンの返済比率は消費者金融や銀行での借入のない場合で年収の25%~35%以内

住宅ローンの返済比率とは、年収においての住宅ローンの返済額の割合をいいます。(住宅ローンの年間返済額÷年収×100

この計算式で、年収200万円~300万円:年収の25%以内、300万円~400万円:年収の30%以内、年収400万円以上:年収の35%以内、これらの比率であれば無理なく住宅ローンを返済していけるだろうと返済額となります。

例えば、600万円の年収の人の場合、毎月15万円の住宅ローン返済なら(15×12÷600×100=24)年収との割合は30.0%となります。

この場合、返済比率は35%以下となるので、住宅ローンの返済額が毎月15万程度であれば問題ありません。もちろん、毎月の生活を切り詰めれば大丈夫と言われる人もいるでしょう。あくまでも、この返済額と年収との割合は無理なく返済する為の目安です。

この返済比率は、消費者金融や銀行などでの借り入れないことを前提にしています。
つまり。住宅ローン以外に消費者金融や銀行返済が毎月プラスされるとしたら、住宅ローンを検討している正直大丈夫かな、と考えられても仕方がありませんね。頭金をかなり入れて、ローンを最小に抑えるようにするのなら消費者金融でのの借入を問題にする必要は無いのですが、消費者金融などの借入が住宅ローンの妨げになるのはこういう理由からなのです。

関連項目:アコムを含む消費者金融の借り入れがフラット35の審査にどう影響するのか

消費者金融の借入状況によって変わる住宅ローン審査

さて、ここで少し視点を変えて考えてみましょう。
実際に、あなたが銀行の住宅ローンの営業担当者になって次の三人に融資をするとしたら誰に融資をするでしょうか。

  • Aさん:年収360万、消費者金融の借入残高120万円
  • Bさん:年収360万、消費者金融の借入なし。過去に200万円借りていたが遅延なく完済
  • Cさん:年収360万、消費者金融の借入なし。

おそらく多くの人が、現在消費者金融の借入のないCさん→Bさん→Aさんの順番で融資すると考えるでしょう。
もしかすると、消費者金融での借り入れ残高が多いAさんには融資したくないと思う人もいるかもしれませんね。
この考え方をすると消費者金融と住宅ローンの関係について一番わかり易いかと思います。

現在消費者金融に借入がある場合は住宅ローンの非常に審査が厳しくなる

上記事例で言うとAさんのケースです。
住宅ローンを取り扱っている銀行など金融機関にとって一番のリスクは、「きちんと返済されない」ということです。Aさんがどれだけの善良な人でも今抱えている借金が120万あって、年収が360万の場合、住宅ローンを貸し出しても戻ってこない確率が高そうだというのは誰もが考えることでしょう。

現在、消費者金融に借入をしている場合には必ず消費者金融での借金を完済してから住宅ローン審査を受けるのが原則です。
消費者金融での借入があるままだと審査はとても厳しくなります。

遅延などの金融事故がなく消費者金融の借金を完済している場合は問題はない

次にBさんのケースです。
過去に消費者金融から借り入れがあったものの、遅延なく(※)返済している場合は住宅ローン審査で借入のことで引っかかることはまずありません。

※遅延の定義は信用情報機関のCICでは「返済日より61日以上または3ヶ月以上の支払遅延(延滞)があるものまたはあったもの」となります。(参考)

「過去に借り入れがあった人はお金の管理ができない人」とするところもあるようですが、近年では消費者金融の利用者も多く一般的になっているので、そうした考えの金融機関はかなり少数になってきています。

過去に消費者金融に借入があっても借入がない場合と同様になるケース

最後のCさんについては消費者金融の借入が一切ないのでもちろん審査には関係ありません。
ここで豆知識なのですが、過去に借り入れがあってもCさんと同じような状況になる例があります。

それは、借入を完済してから5年以上経過している場合です。

消費者金融とのお金のやり取りの履歴は日本信用情報機構(JICC)やCICという個人信用情報機関に登録されるのですが、その登録期間が完済後5年以内とされています。

  • 【日本信用情報機構】会員会社から提供を受ける個人に関する信用情報:契約継続中及び完済日から5年を超えない期間
  • 【CIC】クレジット情報の保有期間:契約期間中および契約終了後5年以内

5年を超えると個人情報や信用情報が削除されてしまうので住宅ローンの業者からも過去の情報が参照できない(≒借入が過去に存在しなかった)という見え方になります。

住宅ローンを申し込む前にまずは銀行など金融機関の無料相談を利用してみる

ここまで、消費者金融の借入があると住宅ローンの審査が厳しくなるという原理原則の考え方をまとめましたが、実際には「消費者金融で借り入れがあっても住宅ローンが組めた」などのケースもあります。このような場合、周辺の環境が影響していることが多いです。
具体的に言うと、住宅ローンを扱っている銀行などの金融機関がが販売強化キャンペーンをやっていて社内のノルマが多く、審査がいつもより緩和されている
住宅ローンを扱っている営業担当が少し緩めに審査を通そうとしている……など、外側からだと少しわかりにくい業者の社内事情で変化したりもします。

基本的には前述の原理原則に沿っていくことをおすすめしますが、もしどうしても急ぎで住宅ローンを検討したいというような場合には、むやみに申し込まず無料相談窓口などで一旦相談してみることをおすすめします。

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