未成年は消費者金融を利用できないのか?

未成年の方でもどうしてもお金が急に必要になったりすることがありますよね。

仲間内の交遊費、大きめのショピングなど、どうしても参加したいイベント……など未成年でも出費はさまざまです。

知り合いに貸してくれる人がいればいいものの、周囲の人からお金借りるには難しいものです。その際に消費者金融などの金融機関からお金を借りる方法が浮かびます。しかし、未成年は消費者金融を利用できません。

ここでは、未成年が消費者金融を利用できない理由と未成年でも利用かのうな金融機関のローンについて解説したします。

未成年は消費者金融でお金を借りることができない

結論から申し上げると、未成年は消費者金融カードローンを利用してお金を借りることはできません。
大手消費者金融をはじめとするカードローン会社では、申し込みの条件として年齢制限があります。

大手消費者金融の申し込み条件は満20歳以上である

消費者金融カードローンの申し込みや融資の条件には年齢制限があります。そのため、未成年が消費者金融と契約をすることは困難といってもいいでしょう。代表的な大手消費者金融の融資条件(申込み時の条件)を確認してみましょう。

大手消費者金融の申込条件
消費者金融 借入条件
アコム 20歳以上の安定した収入と返済能力を有する方で、当社基準を満たす方であればご契約いただけます。
SMBCモビット 年齢満20歳以上69歳以下の安定した定期収入のある方
アルバイト、派遣社員、パート、自営業の方も利用可能です。
アイフル 満20歳以上69歳までの定期的な収入と返済能力を有する「給与所得者、自営業者、パート・アルバイト、派遣・出向・嘱託社員、主婦(専業主婦除く)、学生」の方で、当社基準を満たす方
プロミス 年齢20歳以上、69歳以下のご本人に安定した収入のある方。アルバイト・パート・派遣社員・契約社員の方も、現在お仕事をされていらっしゃる方は主婦、学生でも、ご審査のうえご契約いただけます。
オリックス銀行カードローン お申し込み時の年齢が満20歳以上69歳未満であること
原則、毎月安定した収入のあること(専業主婦(主夫)、学生の方は除く)

上記の表を分かる通り、ほとんどの消費者金融では申し込みの条件に「20歳以上」という制限を明記しています。消費者金融側で提示している条件に満たないため、一般的に未成年の借り入れは難しくなっています。
それではなぜ、未成年は消費者金融を利用できないのでしょうか。

未成年が消費者金融を利用できない理由

それではなぜ、消費者金融カードローンや銀行カードローンの申し込みに満20歳未満の人は申し込みできないのでしょうか。

契約には親権者の同意が必要になるため

まず、法律で定められている「未成年」の定義についてみていくことにしましょう。
民法4条に「年齢二十歳をもって、成年とする」と記載されているとおり、20歳を超えた時点で「成年」と定義づけられます。
ここはほとんどの人が理解していると思いますが、20歳に達していない未成年には法律で制約が定められています。

未成年は法定代理人の同意がないと契約ができない

先程の民法4条に続き5条では「未成年者の法律行為」という項目があります。

第五条  未成年者が法律行為をするには、その法定代理人の同意を得なければならない。ただし、単に権利を得、又は義務を免れる法律行為については、この限りでない。

簡単に言うと「未成年者が法律行為(法に則った契約など)」を行う場合には法定代理人(親など、本人の代わりになる人)の同意が必要となります。

つまり、法律的な効力のある契約を結ぶには親など親権者の同意が必要になり、消費者金融とお金を借りる契約しようとなると親の同意が必要になります。(契約には保護者の同意書が必要となる。)

ただ、仮に未成年者が親に「消費者金融にお金を借りたいので同意してほしい」と言うくらいなのであれば、親にお金を借りた方がいいのは理解できるでしょう。

また「会社に勤めている社会人ならどうなのか」という疑問も湧きますが、たとえ社会人であっても未成年の定義は変わりません。

結婚している未成年は例外として成人扱いされる

20歳未満の未成年には契約行為ができないことは理解できたかと思いますが、実はここに例外があります。
民法753条に「婚姻による成年擬制」という項目に、以下のような記載があります。

未成年者が婚姻をしたときは、これによって成年に達したものとみなす。

これは「未成年者が結婚をした場合には成年として扱う」というものです。
つまり、未成年でも結婚している場合には消費者金融とも契約を交わすことが可能です。
つまり、19歳であっても結婚している場合には成人とみなされるということです。ただし、成人と同じ扱いなので親などの法定代理人の同意がなくても契約は行なえますが、その責任はいうまでなく契約者に生じます。

  • 未成年者は消費者金融と契約できない(法律的に未成年の契約行為はNG/親権者の同意があれば可能)
  • 未成年でも婚姻していれば消費者金融と契約は可能

つまり法律的に、消費者金融と契約・借り入れができる未成年は「親権者の同意がある場合」「婚姻している場合」の2つのパターンです。
ただし、最初にもうしあげたとおり、消費者金融の多くは、申し込み条件に年齢制限がありますので、たとえ、20歳未満で結婚していたとしても消費者金融カードローンを利用することはできません。

未成年でも利用できるローンは学生ローンとクレジットカードのキャッシング枠

未成年が消費者金融から借り入れるのは難しいですが、未成年でも借り入れができるローンもあります。未成年がお金を借りることのできる金融機関は下記の通りです。

  • 学生ローンを利用する
  • クレジットカードのキャッシング枠を利用する

それではこの2つについて詳しくみていきましょう。

学生ローンを利用する

学生ローンとは、その名の通り、学生向けに融資をする学生専用の業者です。
学生専門に貸し出しているため、一般的な消費者金融に比べると金利も低めに設定されており利用、限度額も抑えられています。
学生ローンの業者については年齢制限の記載がないところが多く、未成年でも学生証・身分証明書の提示などの条件を満たせば融資が可能になっていることが多いです。

もちろん前述の通り、法律の制限があるために、未成年に手放しで融資をするわけではありません。
未成年であれば婚姻しているか、または親権者の同意が必要です。

また、学生向けのローンとはいえ、学生ローンも総量規制の対象です。
そのため、年収の1/3を超える借入はできません。学生ローンを利用する際には、アルバイトなど安定した収入があることが前提条件となります。(収入がないと融資を受けることはできない。)
主な学生ローンは下記のとおりです。

クレジットカードのキャッシング枠を利用する

次にクレジットカードのキャッシング枠を利用してお金を借りる方法です。
クレジットカードであれば18歳以上・高校生不可という条件で作れるクレジットカードも存在します。そのクレジットカードを申し込む際に少額ですが「キャッシング枠」というものがあり、そのキャッシング枠を利用すれば借り入れは可能です。

ただし、クレジットカードの審査に通りやすくするためには一般的に希望するキャッシング枠をゼロにする(キャッシング機能は利用しない)ということが推奨されており、キャッシング枠を増やすことによって審査に通りにくくなるというジレンマがあります。

クレジットカードの契約後にキャッシング枠を増枠してもらうという方法もありますが、利用限度額を増枠するための審査もあるためやはり手間がかかってしまい、楽な方法ではありません。

安易に好条件で貸してくれるヤミ金に注意する

未成年者が消費者金融から融資を受けようとすると、法律的な観点、消費者金融との契約の観点からハードルがかなり高いことがわかると思います。このような前提を無視した、未成年者でも高額なお金を誰にも知られないように簡単に貸してくれるような業者があった場合には闇金融の可能性があります。
消費者金融と闇金融(ヤミ金)の違い

闇金融と契約してしまったが最後、法律を無視した取り立てなどが行われ、生活が崩壊してしまう可能性があります。
未成年でどうしてもお金が必要な場合には自分自身でなんとかするか、知人・親などに頼んで工面をしましょう。